2006.12.01 更新
2014.12.19 追記


トランス脂肪酸とは 


トランス脂肪酸は、

植物性の油
などを製造する際、液状の不飽和脂肪酸を固形化するために水素添加を施し、

飽和脂肪酸へと変化させる過程において発生する物質です。

天然に存在する脂肪酸は、ほぼ全部シス型という立体構造を形成していますが、

この水素添加したものは、トランス型という天然にない構造になります。



このトランス脂肪酸は、


● 油の製造過程(合成食用油)

● 油の抽出法溶剤抽出法による高温下の食用油製造過程)

● 油の保存方法
(暑いところに平気で置かれている。光を通さないような黒いビンに入っていない)

によっても生じます。


トランス脂肪酸は、

1. 身体の細胞の細胞膜の中に入り込み、細胞膜及び細胞の働きを狂わせます。

2.体内でビタミンなどの栄養物質を食い荒らします。

3. 悪玉コレステロールを増やし、心臓疾患、免疫機能、発ガン、痴呆の大きな原因にもなります。


体に害をもたらす「狂った脂肪酸」なのです。




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脂肪を多くとる欧米では、トランス脂肪酸による健康への悪影響も日本より顕著に現れています。

消費者の認識度も高く、各国政府もすでに対策を立てています。


● デンマークでは、2004年からすべての食品が、トランス脂肪酸含有率2%以下になるよう制限しています。

● カナダは2005年から、加工食品のトランス脂肪酸の表示が義務づけられました。

● アメリカでは、2006年から、加工食品のトランス脂肪酸量の表示が義務づけられました。

● オランダでは、トランス型脂肪酸の含まれた油脂は販売禁止になっています。


欧米諸国ではすでに、トランス脂肪酸は、「毒物」として扱われているのです。

日本の対応は、「諸外国ほど日本人はトランス脂肪酸を摂取していない」という理由で、

問題視していないのが現状です。


◆ 農林水産省 「すぐにわかるトランス脂肪酸」



消費者庁とトランス脂肪酸

2010年(平成22年)に消費者庁がトランス脂肪酸の食品表示義務化を検討という話が出ていましたが……。

義務化になるには、先が長そうですね。


消費者庁 「トランス脂肪酸に関する情報」







一番トランス脂肪酸含有量が多いものにマーガリンとショートニングがあります。

マーガリンは
水素添加によって油が硬化するため、あの形状を保っています。


そのマーガリンから水分と添加物を除いて純度の高い油脂にしたものがショートニングです。






プラスチックそっくりのマーガリン   


【フレッド・ローは自分の店で売っていたのと同じマーガリンの小さな塊を小さな皿にのせ、

その皿を店の裏部屋の窓ぎわに置いた。


食品であれば蝿や蟻やカビがマーガリンのうえにいっぱいになるはずだ。

しかし、2年たってもマーガリンの塊はそのままだった。

その間、どんな虫もねずみも近寄らず、カビも生えなかった。

マーガリンの分子を顕微鏡で見るとプラスチックの分子にそっくりだった。】


「危険な油が病気を起こしている」 J・フィネガン著 今村光一訳 より抜粋






マーガリンが健康によいと言われていた時代は終わりました。


外食、食パン、ポテトチップス、クッキー、ケーキ、コーヒーのフレッシュ、アイスクリーム、レトルトカレー、

即席めん、ダイエット食品、ジャンクフードなどには、マーガリン、ショートニング、安価な植物油脂などが

使われています。

食品に植物油脂やマーガリンの入っていない物を探す方が今は難しい世の中です。



海外では、トランス脂肪酸を多く含む油は体に悪い油と言われ、使用禁止となりつつあります。

しかし、日本には表示義務もなく、この問題をテレビでも報道しません。

それは、なぜなのでしょうか。

それが、テレビのスポンサーとなる企業にとって不利な情報だからです。

「健康番組」で、「寒天」、「ココア」、「すぐき」と商品名を出すだけで、翌日にはスーパーからなくなる現状。


トランス脂肪酸の話を「健康番組」で取り上げたら、商品が一気に売れなくなるのは必至です。

今の日本は、大企業の利益のために国民の健康すら犠牲にしているのです。






◆天然と人工的なトランス脂肪酸 2014.12追記


外国人は、肉、フライドポテト、ドーナッツなど油を使用した物を食べる量が圧倒的に多く、

肥満が増え、それによって心臓疾患など、病気になる人が多発しました。

動物油脂はコレステロール値が高く危険だと、コレステロール値が低い植物油が広まりました。

この肥満問題以降、マーガリンも「コレステロール値が低い」=「健康にいい」と、言われました。

「マーガリンは健康的」という考え方はここから来ていると思われます。



しかし、「植物油脂なら大丈夫」の筈が、一向に肥満者は減らず、病人は増えるばかり。

実は、安価な植物油脂を作る過程で加えられる、高温と水素添加によって、

心臓疾患や認知機能の低下など現代病の一因となる
「トランス脂肪酸」が発生していたのです。



もちろん、動物(牛などの反芻動物)にも天然のトランス脂肪酸があります。

以前は、「動物油脂は天然のトランス脂肪酸なので問題はない」と思われていました。

しかし、現在では、天然でも人工でもトランス脂肪酸は同じ働きをするとの警告が外国で出ています。



そして、現在、
「トランス脂肪酸フリーのマーガリン」も販売されるようになりました。

トランス脂肪酸フリーのマーガリンは、水素添加ではなく、パーム油脂などを加えて作られます。


植物でありながら、
パーム油は、バターと構造の酷似した「飽和脂肪酸」です。

パーム油は、ココナッツオイルとはまた違う油ですが、ココナッツオイル同様、熱に強いのが特徴です。



昔ながらの精製しない濃い赤茶色のパーム油は、トランス脂肪酸を含まず、体にいい成分が多いです。

けれど、残念なことに、精製しないパーム油は希少です。



食用のパーム油を大量に作る時には精製されます。

その過程で、パーム油の栄養素は破壊されます。

また、安価なパーム油は、トランス脂肪酸も多く含みます。それは、ココナッツオイルも同様です。


たとえ、トランス脂肪酸が含まれていなくても、パーム油は、飽和脂肪酸です。

そのうえ、栄養がない油であれば、健康のためには不必要な油です。


トランス脂肪酸フリーであっても、栄養がなく人工的に作られた物を食べる。

それは、体の健康にとって本当に良いことなのでしょうか?

安い、コレステロールが少ない、体にいい成分が入っている……。

企業の発する言葉の誘導によって、お互いに真実を見失わないようにしたいですね。



油は健康な体にとって必要な物です。

バターは、各種ビタミンや栄養素を豊富に含み、発生起源がわからないほどの昔から食べられています。

また、昔からあるまじめに作られた植物油も、それぞれに体にいい栄養を含みます。

品質のいい油を、量に気をつけて、他の栄養となる食材と一緒にバランスよく、おいしく食べる。

その方が体には良いのではないでしょうか。








「医学常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」 著者:三石巌(みついし いわお)

三石先生がこの本で「「食べてはいけない」と断言したのは、マーガリンとショートニングの2つだけ。


【マーガリン

ショートニング
は、主として植物油を原料とした、常温で半固形状(クリーム状)の、植物油脂である。

マーガリンから水分と添加物を除いて純度の高い油脂にしたものと考えてよい。】

ウィディペキア ショートニングより抜粋