水は、栄養補給、消化吸収、熱コントロール、毒素の除去を行っています。
人間は何もしなくても一日に1.5リットルの水分を失いようにできています。
これは、汗や尿を含まない量です。


人間は体内の約10%を失うと危機的状態になり、20%を失うと死んでしまいます。
水分を失うと、体内の熱コントロールができなくなり、血液が水分を失ってドロドロになると、
それが血管をふさぎ脳梗塞や心筋梗塞などの危険な病気を引き起こします。
水分が不足すると、新陳代謝機能が衰えて、汗や尿も出なくなり、
汗による冷却や尿による老廃物除去もできなくなります。





万病に対する予防策としては、

朝、起き抜けに一杯の冷たい水を飲むことです。
睡眠中に失われた水分の補充に加え、吸収した水が体内を循環して寝ている間に滞っていた老廃物を押し流し、
酸素や栄養素を体中の細胞にくまなく運搬してくれます。
また、水の持つ覚醒作用が体を目覚めさせ、便通を促します。


便秘の激しい人の場合は、硬度が高く、よく冷やしたミネラルウォーターを飲むこと。
カルシウム分が便意を促してくれます。
逆に下痢症なら、排便後に多めの水をゆっくり飲みます。
どちらも胃腸の働きを整えることで肥満防止につながります。


また、
アレルギー疾患の改善には、「エビアン」のような中硬水のミネラルウォーターや、
アルカリイオン水のpH9くらいのものを飲み続けるとよい効果が期待できます。





◆ してはいけないこと!



カルシウムやマグネシウムを多く含む硬水はとても体によいものです。
アルカリイオン水も体に万能です。

しかし!
水がすべて安全というものではありません。

どんなとき、どんな体質の人が、どんな水を、どう飲むかで無数のバリエーションが発生します。
その点を間違って、自分に合わない飲み方をすると体にいいどころか、害をも及ぼしかねません。

「すべての病気、すべての人にあう水は存在しません」

腎臓病の人や腎臓に疾患がある人は、カルシウムをろ過できないため、硬水を飲むと危険です。
胃酸の分泌が少ない低酸症の人、胃を切除した人は、アルカリイオン水はさけましょう。

胃の酸度が下がると、殺菌作用が弱くなって食中毒を起こしやすくなります。
また、普通の方もアルカリイオン水のpHは最初から高く設定しないようにしましょう。
体を慣らしたあとも、pH10以下でキープしましょう。

知識を持って、自分の体質、生活習慣と合わせて、間違いの無い水の選び方、飲み方を心がけたいものです。





◆ 水よりスポーツドリンクの方がよい場合

熱中症の場合

脱水症状を起こした人に水を飲ますと逆効果です。非常に危険な状態を招くことになります。
水だけでは体内の塩分濃度が薄まり、かえって細胞内部の脱水が進んでしまいます。
この場合には、0.2パーセント程度の塩分を含んだスポーツドリンクを飲むことが大切です。


運動する場合

長距離走など長時間ハードな運動をした、高カロリーのスポーツ飲料をとりましょう。
短時間で終わる運動の場合は、ステビア(植物性の甘味料)などを使った低カロリーのスポーツドリンクをとるとよいでしょう。
ただし、ハードでない運動でも、初心者の場合は高カロリー.ナトリウム入りのスポーツドリンクが望ましいです。
これは運動に慣れていない人ほど、出て行く汗の塩分量が多く、慣れてくるほどに出る汗が水に近くなっていくからです。
運動し始めのときは、塩分をしっかり撮った方が、回復も早いです。





◆ 湯冷ましの弊害


沸騰させた水道水は有害な細菌だけでなく、酵素やミネラルも飛ばしてしまいます。
湯冷ましは言わば、蒸留水に近いものと言えます。
煮沸した蒸留水を水槽に入れると淡水魚はすぐに死んでしまいます。
植物に与え続けても枯れます。

人間の場合、絶食状態で蒸留水を1.8リットル飲むと、死に至ると言われています。
これは、蒸留水の中に酵素が含まれていないからです。


また、水を沸騰させると塩素は飛ばすことができ、殺菌効果もありますが、
塩素が作り出す発がん性物質・トリハロメタンを増やすことになります。
一番トリハロメタンが増えるのは、煮沸直後。
トリハロメタンを除去するためには、100℃を保ったまま30分〜1時間の煮沸を行わねばなりません。
トリハロメタンのほかにも沸点が高くてなかなか取り除けない物質も多く含まれています。
よって、水道水では、煮沸は危険ということになります。





◆ 水飲みダイエット


水は肥満の予防に効果があります。
水を飲むと満腹中枢が刺激され、満腹感を得ることができます。
さらに、体内に入った水の循環・排出能力も肥満を抑えてくれます。
老廃物を排出して、新陳代謝を活性化させ、結果、脂肪の燃焼しやすい体を作ってくれます。

水を飲んでむくむとか太るというのは間違いで、反対に体内の新陳代謝が活性化し、
「痩せやすい体」になります。
ドイツで開かれた世界肥満学会では、「0.5リットルの水を飲むだけで確実に減量できる」ということを
科学的に証明しています。
水を飲むと胃が満たされ、食欲を抑えることができ、水を飲んだ後の体のエネルギー消費量は、30%も増加します。
1.5リットルの水を毎日飲むと、1年間で2.4kg.に相当する量の脂肪組織を燃焼できる計算になります。


起床時には便通のために、
三度の食事の前には食欲抑制のために、
そして、お風呂上りには脱水防止のために硬水を飲むのが、
ダイエットには最適な飲み方です。





◆ 水中毒には注意!

極端に大量の水を飲むと「水中毒」になるおそれがあります。
限度を超えて水を飲むと、かわきを感じる脳の中枢が狂ってしまい、
どんなに水を飲んでもかわきが治まらなくなります。

これを放置しておくと細胞内には水がたまり続け、体がむくんでいきます。
これが、水中毒の状態です。
水を飲みすぎた体は、体内で無駄なエネルギーを使い、活力を失ってしまいます。
最悪の場合は、死に至ることもあります。

一日に飲んでいい水の限界量は、13リットルと言われています。
それを超えて飲まないように注意しましょう。

また、食事中・食後に多量の水を摂取すると消化不良を起こしたり、
血糖値があがってインスリンを誘発することがあるので控えてください。




水について詳しくお知りになりたい方は、
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水についての基本的な知識や健康法、また、どの水がどんな人に適しているのか、
いつ、どれくらい飲むのかなどさまざまなケースが紹介されています。
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◆ 水について

2007.5.8 更新